明日は書くとも知れず~今の積み記

ひとや自分との距離感模索中の日々のほんの一言詩

赤チン

どんくさいのか幼い頃の私は膝が赤くない日はなかった

家の前の砂利道でしょっちゅう転んでいた

擦りむくと母がいつも赤チンを塗ってくれた

仕事中でも手が空けばそれだけはやってくれた

 

一度つけるとしばらくは赤さが抜けない

左の膝を擦りむくと左の膝に

右の膝を擦りむくと右の膝に

 

赤チンの色が薄れ傷が治りかけると

また擦りむくので

両膝が赤くないことはほとんどなかった

 

その後保健室では褐色のヨーチンだけになり

マキロンに代わり

今どきは消毒すること自体いけないとか?

 

この記事を書こうと思ってぐぐったら今年の5月で生産終了なんだ

もう何年も見かけることもなくすでにないものと思ったけど

改めてあの膝の赤さを思い出す

 

そして今思いかえすと、私はどんくささプラス

母を求めて膝を擦りむいていたんじゃないかと。

健気だね

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